2025/10/21

2025年度グッドデザイン賞受賞のお知らせ

令和5年11月開庁した旭川市総合庁舎とその建替えに係る取組が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益社団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。Kouten Design Studioはプロジェクトメンバーの一員として、新庁舎に導入された旭川家具のプランニング及びデザインを担当しました。
「森と街の記憶の継承」をコンセプトに、旭川家具工業協同組合に所属する30社のメーカーと共に100年単位の長い年月をかけて育った地域の木材資源を次の時代に継承すべく、ペン立てのような小さなものから建築に絡む大きな造作まで、実に857点にも及ぶ家具を製作・納品。市民はもちろん、観光客も訪れる旭川市の新たなランドマークとすべく一緒に取り組みました。
【受賞企業】
株式会社久米設計/旭川市/旭川家具工業協同組合
【事業主体主】
旭川市
【ディレクター】
株式会社久米設計 伊藤彰・魚本大地
【デザイナー】
株式会社久米設計 魚本大地・高村裕太郎
Kouten Design Studio 野澤健
Back&Forth株式会社 村田 一樹



今回のプロジェクトはクライアントである旭川市、建築設計を担当するチームも市の基幹産業でもある旭川家具の導入にあたって協力体制を築き、建築や内装とのデザインやカラースキームの統一を積極的に行い、市民はもちろん、観光客も訪れる旭川市の新たなランドマークとすべく一緒に取り組みました。



新庁舎プロジェクトでは、市内の小学生向けにデザインコンペも開催され、審査と選ばれたアイデアを実際に製作するまでのサポートも担当しました。旭川を象徴する大雪山や旭橋や石狩川、旭山動物園、北海道らしい雪景色などをモチーフにした作品を9点を、市内の家具メーカーや工房で製作。中でも普段は木彫りの熊などを手掛ける旭川木彫工芸協会に所属する作家さんに依頼した動物の木彫り作品は、応募者である小学生と製作者である大ベテランの年の差60〜70歳の間を取り持ったのは良い経験となりました。 1階のレストランや最上階の9階の展望ラウンジは市民以外でも利用可能ですので、旭川を訪れた際には是非お立ち寄りくださいませ。